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「あったかいですね……」
「え? まあ……そりゃ、生きてるからね」
生きるということは温かいものなのだろうか、と自分でもよく分からない感想を抱きつつフィーナはリクラムから体を離す。自分がいつまでも抱きついていたって仕方ないと思った。
振り返って、シュリンの手をとり、リクラムに向かって投げつける。
リクラムがシュリンを抱きとめた。今度は二人して真っ赤になる。
「さあ、その状態でもう一度挑戦しましょう」
「できるわけないでしょ!!」
再び硬直したリクラムの腕の中で振り返ったシュリンが声を荒げた。
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