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「うん。あと三十分だけ待ってみよう。もしかしたら飛び込む勇気が出るかも」
そう思い、僕はまた雲ひとつない空を見上げた。
群青色に染まる空に褐色にも似た太陽の輝きが映えている。
しかし、そんなことも僕にとっては皮肉に感じた。
ああ、どうして空ってのはこんなにも青いのだろう。空ってのは人間の心を表していると、僕は思う。
快晴だったら迷いや濁りがない綺麗な心。
反対に曇天の空は怒りや憎しみなど、人間の醜い心。
もちろん、僕は後者だ。
ふう、何か色々考えていたら死にたくなってきた。
そろそろか……。
迷いはない、後悔もない。
未来のため………。
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