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春の暖かい風が窓の隙間から入ってくる、そんな中俺はボロボロになった目覚まし時計を手に取ると同時に今の事態を理解した。
「寝坊した!!」
俺は急いで学校に行く準備をして一階のリビングに向かった
「お兄ちゃん!おはよう、今日は少し起きるの遅かったね、学校大丈夫?」
「ああ、大丈夫だよ夢美」
何て言ってるが正直全然余裕は無い、むしろ遅刻寸前だ、それでも妹の前ではカッコ悪い姿は見せたくなくてつい強がってしまう
だってかわいいんだもん!
紹介が遅れたがこの子は妹の榎本 夢美(えのもと ゆめみ)
俺の愛しのマイスイートハニーだ!
クリクリした目に肩まで伸びた髪が何ともいえない可愛さを表現している
まだまだ言いたいことはあるが遅刻してはまずいのでここまでにしておく
そんな妹の作った朝食を食べて早足に家を出る
「それじゃあ先に行ってるぞ?」
「うん!行ってらっしゃい!」
そして家を出てすぐに壁に寄りかかってる女の子が声をかけてきた
「広ちゃん、遅いよ!遅刻しちゃうよ?」
「悪い!晴香、それより早く行こうぜ!」
そう言って俺は朝の通学路を走った
「ちょっと待ってよ広ちゃん!」
こいつは風音 晴香(かざね はるか)
家が隣で幼稚園からの幼なじみでもある
髪は腰まではいかないもののそれなりに長く、顔は整っていて普通にかわいい部類に入る
昔から何故か俺と一緒にいることが多くてそれが今では当たり前になっている
そんな晴香と俺は全力疾走で学校に向かった
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