1,始まり

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 先に愛梨を起すことにしようかな。  理由?簡単だよ、部屋がリビングに近いからね。  兄さんの部屋は、愛梨の部屋の隣だけどね。  扉の前に立ち、ドアを開ける。  ノックの音がない?  どうせまだ寝てるし、愛梨の部屋をノックしてもほぼ100%返事こなないからね。 「愛梨、朝だよ?早く、起きて」 「うにゅ~後一億秒~~」  い、一億秒って…約96年も寝るの!?  な、何?計算早いって?  そこは気にしないで!!。 「早く起きないと、朝飯抜きだよ?」 「おはようございます、怜お兄様」  相変わらず食べ物に関してだけは敏感だよね。  それよりもお兄様……か。  僕と兄さん以外だったら、鼻血噴出しながら、気持ちの悪い笑み浮かべながら倒れてるんだろうね。  実際に愛梨にやってもらったら、相手の人、倒れちゃったし。  見てて気分が最悪になる程気持ち悪い笑みをうかべながら……ね。  僕と兄さんは愛梨が小さい時から一緒に居るから、耐性ぐらいはついているんだろうね。 「先に下へ逝って?ご飯はまだ食べちゃだめだよ?」 「はぁーい……怜兄、着替えるから部屋出て行ってね」 「はい、はい」  そう言って僕は愛梨の部屋を後にした。  二度寝は流石にしないと思うけど、もししていたら……一週間夕飯抜きだね。
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