清々しい朝???

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久しぶりのベッドに久しぶりの一人部屋。俺は良い感じに寝ていると誰かがノックもせずに入ってきた。 「…………」 「……zzz」 ちなみに俺。狸寝入りしています。朝目が覚めても中々体が起きないので、俺は目が覚めたら体が動くまで休む。 だからあの愛理とか言うガキに気付かれないよう、俺は薄く目を開ける。 「…………」 スッ (この女……) 愛理が腕を降って助走をつけてきたので、俺はギリギリまで引き付けて起き上がり、避ける。 「……なに避けてんのよ」 「長年のホームレス生活が役にたった」 俺の事情は島本家全員に教えた。といってもホームレスしていたという事だけで、それ以外は何も教えてない。 つまり家出したとか言ってない。 「チッ……お母さんが呼んでるわ。私はまだ寝ていたいんだから早く行きなさい」 愛理はベッドから手を退け、アクビをしながら出ていった。 あいつ、舌打ちしやがったな。 「あ、そうそう」 「……どうした?」 「あんた、生理的に無理」 そう捨て台詞を吐いて愛理は扉を閉めずに帰っていった。 (あいつの未来に、不幸あれ……)
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