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やっぱり私は可愛い女よりお母さんみたいなカッコいい女になりたいのよね。でもそれを目指すには髪型変えたいんだけど、そんな事したらお姉ちゃん泣くから。せっかくお姉ちゃんに髪切ってもらってるし。
姉という立場にいるお姉ちゃんを悲しませたくないから、私はツインテールでいる。ま、もう慣れたからいいんだけど。
「了解、そこで待ってろ」
「ちょっと!?あんた!!……一!!」
あいつは私の声なんて気にせず誰かのバイクを勝手に使っていった。
(なによあいつ必死になって……お姉ちゃんの事好きなの?)
ヘルメットがあったのにあいつはそれに気付かず走っていった。私はあいつが焦った様な行動を見て考える。
(私といる時はどうでもいいような感じでいるくせに……お姉ちゃんの事になると必死になるのねあいつは!!)
って違う違う!!
なんで私があいつの事好きみたいな感じでいるのよ!!
これは嫉妬じゃない!!
ただお姉ちゃんをあいつに取られたくないだけ!!
ブルルルルル
「ひゃっ!?」
私はポケットに入れておいた携帯が震えたのにびっくりして変な声が出た。
通行人がいるのに恥ずかしい。
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