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「茂瑠~ご飯できたよ~」
「今行きます」
僕の名前は上牧茂瑠(かんましげる)。歳は12歳。今年の春、大学を卒業したばかりだ。人々から『天才少年』と呼ばれ、有名になった僕の本業は、数々の依頼を解決する探偵の様な仕事。
姉には秘密にしていますが・・・
その姉は格闘技界の女王の上牧茂(かんましげみ)、僕のたった一人の家族です。
「姉さん、鈴欄さんは?」
「あ!まだゲームしてるんだなぁ~!鈴欄先パ~イ!」
「うるせぇな!今止めて来たっつの!」
「わっ!いつの間に!」
今怒鳴ったこの人は、菖蒲鈴欄(あやめすずらん)。格闘技界の王。僕と姉は鈴欄さんの家に居候しています。
「鈴欄先輩、今日はちゃんとブロッコリー食べて下さ・・・」
「やだね」
「なっ!」
また始まりました。
「まだ全部言い終わって無いのに即答しないで下さいよ!そんなに茂の話聞けないん・・・」
「聞けないね」
「っ!」
二人はいつもこんな事で喧嘩します。
しかしこの喧嘩の勝敗は見えています。
だって・・・
「鈴欄先輩・・・僕の言うことが聞けないって・・・如何いう事じゃゴラァッッッ!!」
「!!」
姉はキレると鬼女になるからです
誰も敵いません
「ブロッコリー食べれますよね美味しいですもんね僕の言うこと聞けますよね先輩いい子ですもんねぇ?」
「はっ、はい」
「はっはいって何だよはっはいって。ちゃんと返事しろコラ」
「すっ、すんませ・・・」
「あ~!今すっすんませんって言おうとした~全然分かってなぁ~い。超ダルいんですけどぉ~」
でも
「茂って超可愛いよなぁ~俺お前と住んでる事タメの奴らに自慢しよかな~」
「・・・そっ・・・そうですかぁ~!?茂超嬉しいですぅ~鈴欄先輩大好きですぅ~!」
褒めれば戻ります。
「やれやれ、ホント呆れますよ・・・」
「茂瑠何か言った?」
「いえ、何も?」
この先如何なるのか心配ですね・・・
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