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「ありがとうございました」
店員の、単調な声を最後にレーガンはコンビニを後にした。
コンビニを出るや否、再び真夏の日差しが彼を襲い、同時に彼の頬に汗が伝う。そしてポタリと、渇いた地面に落ちて黒い染みを作った。
空に流れる入道雲を眺めながら、彼は左手に持った缶のプルトップを引き上げた。口の中に、弾けるような甘さが広がる。
そして、HPが回復した。(ちゃらりらーらーらーたったらー♪)
結局、彼はあれから何度も清涼飲料水を繰り返し取り替え、最終的にはエリクサーをレジカウンターへと持って行ったのだ。
なぜ彼がそこに至ったのかというと、バイトの可愛い店員が丁度入れ替え時刻だったらしく、飲み物を取り替えている間に年期の入った叔母さんに変わっていたから。
しかし、当のレーガンはそうは思っていなかった。あの可愛い女の子の、真実の姿が叔母さんだったのだと。そう信じて疑おうとはしていないようだ。
「はぁ…《パイパン》、気持ちいいねぇ…」
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