日常

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レオはそう言うと駆け出し、森の中へ入って行った。 「あ~~ぁ~~サクト君傷つけちゃった」 「追い討ちをかけたのはお前だ。サラ」 「で~~も~~引き金引いたのはサクト君だよ?」 「……ようはレオの自業自得だ」 「投げたね」 「……」 一方アリスは顔色一つ変えずにじっとレオの走って行った方角を見ていた。 「……」 以前アリスは歴史の資料で学んだ事があった。 剣魔術師エクレナはいつも相手に敬意を評して戦いを始めていたと。 相手が小さかろうと大きかろうと弱かろうと強かろうと加減はしない。 その精神で戦っていたという。 そしてアリスもその心構えで戦っていこうと思っている。 何故かと言えばアリスはエクレナを目標として掲げているからだ。 いつかはエクレナのようになりたい。 伝説に残り、最強剣魔術師として名を上げ、一部では神様として崇められているような存在に…… その為に、今できる事と言えば。 アリスは行動に出た。
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