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学校が終わったら真っすぐ家に
帰るのは、なにも俺に友達がいないからではない。
家には「妹」がいるからだ。
俺の「妹」は病弱ではないし、
大人しくもないし、ブラコンでもない。
可愛い「妹」ではあるが、
世間一般的な「可愛い」とは違う。自分の息子や娘を愛おしく思うのと同じ意味なのだ。
「妹」が虐められたり、理不尽な扱いを受けたら憤りを感じるし、幸せそうに笑っていると、自然と微笑みを「妹」に向けてしまう。
一つ悩みがあるとすれば、
小学校の中学年になろうとしているのに、俺に似ていないことだ。
喜ばしいやら悲しいやら複雑な気分だが、喜ばしい事であると自分を納得させている。
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