1章

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玄関を出ると、美空が眠そうに空をみていた。 「美空!ごめんっ!そして、おはよ。」 「おはよ。全然いいよ。いつものことでしょ?」 美空が笑いながら話す。 美空は心が広いなーと、いつも思う。 あたしには、美空とおなじことなんてできないや。 美空と一緒に通学するようになって、もう11年目。 小学校からずーっと2人で通学している。 小中は一貫だったから9年間は一緒に通っていたけれど、高校はさすがに離れるよ。と周りから言われたものの、高校も一緒にいこうと約束していたあたしたちは、見事同じ高校に受かった。 それからまた、こうして一緒に通学している。 「…なた、…なたっ! 陽奈!」 「!! え!? あ…」
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