始まりの朝

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〔ガチャ!ガチャガチャ!〕 ドアノブを何度も回す音が部屋に響き目を覚ます。 あれ・・・夢だったのか。 変な夢だった。 俺は、ベットの中で目を覚ます。 「また新しく鍵を付け替えたのね。だけど~甘いわ!」 只今、扉と格闘しているのは妹の花咲カレン。年齢13才山陽女子中学の1年生で、 オレを起こしに来る事が最近日課になりつつある。 〔カリカリ、カカ、 カチャ、キィー 〕 扉が開いた音がする。 「また、つまらぬものを開けてしまった・・・」 腕組みをしながら、勝利の余韻にひたっている。 「お兄!朝ご飯できたよ。おーきーろー」 やばい、早く起きないと。 〔タタタタタン!〕 妹は、ベッドの横から肘を立てて飛び込んできた。 「グハァ!今起きようと・・・したの・・に・・」 見事にみぞおち。 「よし!」 と、ベッドの上で一言残し笑顔で下に降りていった その後、2・3分うずくまっている俺。年齢は17歳名前は花咲夜空。特に何か取り柄があるわけでもなく、学校の成績も普通。勿論、彼女もいない。 そろそろ、下に行くとしますか。
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