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下に行くと、朝ご飯がテーブルに所狭しとならんでいる。
「あーやっときたよ。なにしてたんだよ!」
膨れっ面のカレン。
「だから言ったでしょう。先に食べてもよろしいのよって」
後ろを向くと、シャワーでも浴びてたのだろう。
髪をタオルで拭きながら近づいてくる女の子。名前は花咲サクラ。15歳だが、身長は低くカレンとたいして変わらない。
「お兄さま、席に着いてくださいな。朝ご飯いただきましょう」
俺が席に着くなり、妹達はテーブル一杯の朝ご飯を食べ始めた。
いつもながら、この量は三人で朝から食べる量じゃないよね。
「そう言えばお姉、昨日ねクラスの男子に・・・」
両親は今、昨日から海外に1週間の旅行に行っている。だから、今は3人で家事の担当をそれぞれ割り振っている。
「美味しかった!ご馳走さま」
食べきったのね。
うちの妹達は、あれだけの量をほぼ二人で…。
あっ、そうだ!
「なぁ!サクラ、カレン。今から商店街に行かないか?新しく電気屋ができたらしいぞ」
「新しいデジカメ欲しいとこだったし。私はいいよ!お姉は?」
「片付けが終わったら、特に用事が有りませんから行きますわ」
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