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廻る 廻る
世界が廻る 人が廻る すべてが廻る
死も廻る 命も廻る
人は別れて また人に出会う
けれど出会うのは他の者
「別れて」 「出逢って」
「別れて」 また出逢う
命同士が その何倍もの数の
「別れ」と「出逢い」を繰り返しながら
少しづつその輝きを「増し」ていく
もし以前に逢った者に逢いたければ
また同じ様に廻ればいい
そうすればその者が「道」を進むことを諦めていなければ また逢えるだろう
もし「道」が途中で切れていて 先に進めなくなったら
他人に委ねずに辺りを見回せばいい
運が良ければ回り道になるが元の「道」に戻るだろう
もし「道」を進むのに疲れても 決して立ち止まってはいけない
立ち止まれば「道」に引きずり込まれるだろう
もし立ち止まって「道」に引きずり込まれ 死の恐怖を感じたならば
「道」に身を委ねればいい
やがて違う「道」に降りるだろう
人は同じ「道」を廻りながら
また「道」を創る
そんな終わることの無い命の旅模様
全ての「道」が途絶えた時 その時
あっしたちは真っ暗な闇の中にいるだろう
その時はまた新しい「道」が出来るまで待っていよう
「道」が完全に無くなった時 それは
全ての「別れ」「出逢い」「死」「命」が廻らなくなった時
あっしはずっとこの「道」を廻っていたい
廻ることに疲れることもある
でも 立ち止まりたくはない
なぜなら 自分のわがままでこの数限り有る「道」を減らしたくないから
有限にしか枝分かれしていない「道」
あっしたちはそんな「道」の中にいる
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