第一章

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「ちょっと!まってよ!ねえっ!待って!」 カツカツと高いヒールの音を鳴らしながら まだ肌寒い夜の中男を追って家から出てきた 「ねぇっ!待ってよ!」 ポツリと涙が落ちた… 男は足を止めて振り返り 「おれ、お前無理。」 そしてまた歩みを進めた 「どうようことよ!ちょっと!無理ってどうして!意味わからないんだけど」 「………。」 「ねぇ!聞いてるの!どうして!?」 男の腕を掴み引き止めた 「……お前さ、おれの他の女に手を出したんだって?」 「…っ!!」 「おれ最初に言ったよね。」 「けど!あれは!」 「あれは?」 「っっ!」 「おれ、理由は聞くよ。言い訳なら聞かないけど」 「だって凉、私のことかまってくれないから」 「は?なにそれ。」 「そんなの凉が好きだからに決まってるじゃん」 「ありえね~。お前最初に言ったこと忘れた?」
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