581人が本棚に入れています
本棚に追加
/90ページ
遊心論1
まずは自分自身の心霊体験?から
高校生の頃
2階にある自分の部屋で寝ていると急に目が覚めた。
薄暗い部屋の中
ある異変に気付く
目の前に白い服を着た髪の長い女性がいた。
着物の様な服と腰まで伸びる長い髪、顔は真っ黒で輪郭すら分からない何者かが
お腹の辺りに股がっている
「ヤバイ!!…」
と思った次の瞬間
両肩辺りに白いボヤ~っとした光が2つ現れたと同時に首もとへ移動し締め付けてきた。
寝ている状態なので
膝で背後より蹴り飛ばそうと
勢いよくおもいっきり力を入れたが
全く体が動かない。
ちょうどその時
1階のキッチンでカチカチと食器を洗っている音が鮮明に聞こえた。
「た…す…け…て…」
大きな声で叫んだつもりが
かすれると言うか声が出ない。
そして力は弱まる事無く首を締め付ける。
「くっ… 苦しい…」
遠のく意識の中
頭の片隅で念仏を唱える。
最初のコメントを投稿しよう!