遊心論1

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遊心論1

まずは自分自身の心霊体験?から 高校生の頃 2階にある自分の部屋で寝ていると急に目が覚めた。 薄暗い部屋の中 ある異変に気付く 目の前に白い服を着た髪の長い女性がいた。 着物の様な服と腰まで伸びる長い髪、顔は真っ黒で輪郭すら分からない何者かが お腹の辺りに股がっている 「ヤバイ!!…」 と思った次の瞬間 両肩辺りに白いボヤ~っとした光が2つ現れたと同時に首もとへ移動し締め付けてきた。 寝ている状態なので 膝で背後より蹴り飛ばそうと 勢いよくおもいっきり力を入れたが 全く体が動かない。 ちょうどその時 1階のキッチンでカチカチと食器を洗っている音が鮮明に聞こえた。 「た…す…け…て…」 大きな声で叫んだつもりが かすれると言うか声が出ない。 そして力は弱まる事無く首を締め付ける。 「くっ… 苦しい…」 遠のく意識の中 頭の片隅で念仏を唱える。
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