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朝、7時の出来事だった。
ポストの中には一つの手紙。
まるで自分、琴外 裕紀 を拒むかのように
威圧なオーラを放っている。
「本当にある…一体どうして…」
赤の便箋をまとい、俺の恐怖心をくすぐる…あのメールは本物だったのだ。
ケータイの受信ボックスを開く。
履歴から探し、あのメールを探した。
あった。
そこに書かれていたのはたった5文字。
そう、実にシンプルなものだったのだ。
「ポストの中」
これだけ。
所詮これだけだが、実際この場に立つとそうはいかない。
5文字という少ないメッセージにつけ、
その事が実際に起きているのだ。しかも見知らぬメアドからという王道ホラーまっしぐら。
怖くないわけがない。
「なんだろう…呪いのメールとかじゃな きゃいいが…」
俺は便箋を開け、シールを剥がす。
途中紙が破れたりしたが問題ない。どんどん剥がしていった。
俺は基本的、小さい事は気にしないタイプだ。
「開いた…」
中の手紙本体を取り出すと、なんだか黄ばんでいる。まるで昔の資料を見ているかのようだ。
「裕紀へ…」
途中自分の名前が出てきた事に戸惑いながらも、先を読み進めていく。
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