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中学生の頃までは、夏休みの宿題も手伝ってもらっていたっけ。
小学1年生の時の朝顔の観察日記、毎日一緒に花の数を数えて絵を描いて、出来た種を集めた。
夏休みが終わる頃、家族と一緒に帰っていくヒロミくん。
帰っちゃいやだって泣く私。
「また朝顔が咲く頃に来るから」
そう言って指切りしたよね。
その言葉を信じて、それから毎年うちの庭には朝顔が咲くんだよ。
私が種を蒔いてるの。
早くヒロミくんが来ますようにって祈りを込めて。
夏の間だけの短い恋だけど、朝顔みたいに来年も会えるから我慢できた。
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