クリスマスベゴニア

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ようやく訪れた放課後。 友達と話しながら駅までの道を歩いていく。 心はもう家に帰っているけれど、唯一先生のことを話している大親友だから、いつものように相談に乗ってもらう。 「りあの先生に1度会ってみたいわ。どれだけいい男なんだろう?」 「ダメダメ、私の先生なんだからゆかりにだって見せられない」 ゆかりは私なんかよりも断然可愛くて、小柄な感じが保護欲を誘う。 もし先生がゆかりのことを好きになったら困る。 「はいはい、その先生にいつになったら告白するの?」 「そんなのまだ無理」 「さっさと告っちゃえばいいのに」 他人事だと思って好き放題言わないで欲しい。 .
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