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「ねぇ、まだ?」
「もう待ちくたびれたよ」
「ふふふっ、そんなに急かさないで」
大きくなったお腹を2つの小さな掌が毎日撫で擦りながらのセリフ。
海里と海瑠は3歳になり、とうとう念願のお兄ちゃんになる。
「海里、海瑠。あんまりママに触るな。ママはパパのなんだぞ」
「え~、でもここには僕達のいも~とがいるんだもん」
ああ言えばこう言う、兄弟2人のときは怖いくらい無言で意思の疎通をはかっているのに、海翔さんが絡むと饒舌になる。
なんだか3人兄弟みたい。
海翔さんが大きいお兄ちゃんといったところ。
きっと幼稚園に一緒に行っても、クラスメイトと同じようなケンカをしているだろう姿が目に浮かぶ。
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