ステルンベルギア

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   * * * * * * ちょうど1年前、幸恵のところに小さな天使が産まれた。 海里と海瑠の2人と同じ年の子供がいながら、もう2人目が産まれたのだ。 「出産おめでとう。2歳しか離れてないから大変でしょうけど、頑張ってね」 「双子じゃないだけまだましよ」 「確かにそれは言えてる」 お祝いに駆けつけそんな話をした。 「可愛いね」 「ぷにぷにだね」 海里と海瑠は初めて見る赤ちゃんに夢中になって、頬を突いたり撫でたり興味津々。 「あんまり触ったら起きちゃうから」 そんなことを言っても全く聞く耳を持たず、2人が産まれたときの海翔さんのようだと思った。 「いいなぁ、海里も赤ちゃん欲しい」 「海瑠も欲しい」 .
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