ステルンベルギア

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ということは、ソファーに横になっているということ? それなら子供達はどこに行ったのだろうかとソファーの正面に回ってみると、海里と海瑠が海翔さんの胸の上に並んで抱かれながら眠っている。 もちろん海翔さんも気持ち良さそうに、だけどしっかり2人を抱きしめて眠っていた。 海里のよだれが胸に垂れていることも気づかずに。 「ふふっ、3人同じ顔して寝てる」 まだ急ぐこともない。 寝室から毛布を持ってきて3人にかけ、誰も見ていないテレビを消した。 「そろそろ出てきていいわよ、私の可愛い赤ちゃん。皆あなたを待ってるのよ」 海翔さんの望みどおりの女の子らしいから、どれほど親ばかが増加するのかちょっと怖い気もするけど。 大きなお腹を擦りながら、幸せを噛み締めた。 『ビターチョコレート』より .
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