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「大丈夫?」
「うん。しかもお花見の場所、彼のマンションのすぐ近くだし」
いいのか悪いのか、目と鼻の先に彼のマンションが見える公園に行くことが決定している。
定時になったのを見計らってタイムカードを押し、ありさと2人でのんびり向かうことにした。
公園が視界に入ったところで桜よりも目を引くブルーシート。
寒かったのだろう新人君たちが鼻をすすりながらぽつんと座っている。
「早くからお疲れ様」
「いえ、これも立派な仕事ですから」
これって仕事? と思わなくもないけど、使命感に燃える彼らのお陰で今年は1番眺めのいい場所が押さえられていて、その赤い鼻の頭に免じて突っ込むのを止めた。
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