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「だ・か・ら、俺とお前の結婚式の予行演習だって言ってんの!」
「£%※?♀#!」
一瞬にして頭が沸騰したみたいになってしまって言葉が出ない。
私と河野君の結婚式の予行演習ってことは、本番があるってことだよね。
それって河野君と結婚するってこと?
河野君、私のこと好きなの?
「来年、ラ・マリエの前でウエディングドレス着せてやるから、大人しく言う事聞けよ」
それは私の夢だけど、どうして命令されてるわけ?
そう思うのに、全然嫌じゃない私。
そういえば、この夢河野君にしか話してないや。
「わかったか?」
「……うん」
なんだ、私河野君のこと好きなんだ、ハハッ。
5年も一緒にいて今頃気付いた。
しかもこんなプロポーズなのに嬉しいなんて。
しばらくして部長に来年の予約をしに行ったら、
「お前らやっとくっついたか~。来年の今頃、日曜日が仏滅だから2人に空けといてやる」
だって……。
fin.
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