カスミソウ

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土曜日の朝、出掛ける用意をして実家に向かう。 健太を預けたいと言ったときは両親は酷く驚いていたけど、たまには2人で過ごすのもいいだろうと最終的には賛成してくれた。 健太も意味がわかっているわけではなさそうだけど、おじいちゃんおばあちゃんと過ごせることを喜んでくれている。 何でも買ってくれるからだろうけど。 「じゃあ、よろしくお願いします」 「気をつけてね。健太のことは任せて楽しんできて」 「はい。健太、おばあちゃん達の言うことちゃんと聞くのよ」 「うん」 「いってくる」 「いってらっしゃい」 両親と健太に見送られて車を発進させた。 .
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