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「ごめん......」
「私の方こそごめんなさい。急に泣き出したりして......」
彼女がぎゅって俺の服を握っているから、ゆっくり背中を擦りながら落ち着くのを待った。
「失恋しちゃった......」
かける言葉が見つからなかった。
不謹慎だけど、チャンスだとも思った。
だけど、今すぐ悲しんでいる彼女につけこむようなことはしたくない。
しばらくして、少し落ち着きを取り戻した彼女に、花の球根をプレゼント。
失恋の悲しみが癒えた頃気がついてくれればいい。
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