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その後もなぜか50%の確率のはずなのに、全て嫌いで終わった。
「うわ~、どうなってんだよこれ~」
すっかり酔いも醒めてしまった健二が土の上に座り込んで頭を抱えている。
「たかが占いじゃない。そんなに気にすること無いよ。私も健二も2人とも同じ結果になるなんてその方が凄くない」
さっきまで自分が落ち込んでたくせに、ここまで目の前で落ち込まれたら人間意外と立ち直れるもので。
地面に散らばった白い花びらは可哀相だけど、無かったことにしよう。
「ほら、土払ってご飯にしようよ」
大きな手を引っ張って立たせようとしても、まったく動いてくれない。
「もう、早く行こうよ」
座り込んだままの健二にイライラしてきた。
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