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放ったまま1人で家の中に戻ろうかと思った時だった。
健二がまた1本マーガレットを取って立ち上がった。
「はい」
「ん?」
差し出されたから受け取ったけど、私にまた千切れと言うの?
散々千切ったからさすがにもうやりたくない。
これ以上悪い結果が続いたら、せっかく回復しかけたのに立ち直れなくなりそう。
「これで最後、これできらいで終わったら諦める」
「は?」
花占いごときで別れるとか有りなわけ?
「嫌よ、健二がやりなさいよ」
マーガレット1本に人生左右されるっとどんだけよ。
呆れて言葉も出なくなったんだけど、相変わらず健二は真剣で。
「じゃあ、俺がやる」
マーガレットを奪われた。
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