2760人が本棚に入れています
本棚に追加
/210ページ
朝目を覚まして1番にすること、窓を開けて明るい陽射しの中、新鮮な空気と一緒にライラックの香りを部屋に取り込む。
うちにあるわけじゃないんだけど、お隣の庭のライラックが春になると優しい香りと共に咲き誇る。
「あ~、今日もいい香り」
体を伸ばしてしっかり伸びをする。
「ごちそ~さま」
「は?」
思わずTシャツ1枚の胸を隠した。
「まぁ、たいして美味そうでもないけど……」
「失礼な!」
それは隣の家の1つ年上の幼馴染で、お互い窓越しに行き来出来る距離にいる間柄。
「セクハラ!」
ずっとこんな感じで色気もそっけもない。
.
最初のコメントを投稿しよう!