ライラック(紫)

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「俺がりえの分まで幸せになってやるから、な」 それこそ全然喜べない。 よけい涙が出てきた。 「うぅっ……」 「うわっ、冗談だって。ちゃんとりえは俺が幸せにしてやるから、な、泣き止め」 隣に座るせいちゃんに、よしよしと頭を撫でられて、頭をその胸に預けた。 「俺の愛する人がお前なんだから、お前も俺にすれば永遠に幸せだろ?な、俺にしろよ」 「うわぁ~」 本格的に涙が出て止まらない。 子供の頃みたいに声をあげて気が済むまで泣いた。 「ちゅうしてやるから泣き止めよ」 初めてせいちゃんからキスをもらった。 .
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