ミスティパープル(バラ)

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乱れた髪を撫で付けて、身だしなみをチェックした。 「ヒロ君、おはよう」 「あぁ、りおか。おはよう」 話し方はぶっきらぼうだけど、 目尻にしわをいっぱい作って、目がなくなりそうな程にっこりと笑顔を見せてくれる。 これで今日も1日頑張れる。 「今日は何の花?」 月曜日恒例の切り花チェック。 「今日はミスティパープル。バラなんだよ、綺麗でしょ」 「これがバラ?バラってこんなにヒラヒラしてたっけ?それにこんな色見たことないかも」 到着したバスに乗り込み、ヒロ君は並んで座席に座って紙に包んだ花を覗き込んだ。 ほんのり甘い香りが漂う。 .
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