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「そんなに好きなんだ……」
「え?」
「そのバラ」
ヒロ君のことを好きなことがバレたのかと思って、つい声がうわずってしまった。
「うん、花言葉が『神の祝福』っていって、この花が咲くといつも良いことが起こるの。私のラッキーフラワー」
だから今日はヒロ君にもお裾分けしようと思って、少し多めに切ってきた。
殺風景なオフィスで少しでも癒しになればと、花を持っていくようになったけど、この花は特別。
今日大事なプレゼンを控えたヒロ君のために持ってきたんだから。
「神の祝福とは縁起が良いな」
「ヒロ君のデスクにも飾ってあげる。今日大事なプレゼンなんでしょ」
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