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午後6時、本当に裕一は早く帰ってきた。
「おかえりなさい」
玄関に駆け寄れば、裕一は胸に飛び込んだ香織に驚いている。
「ただいま。何?何かいいことでもあった?」
2人で仲良くリビングに入ると、ローチェスとの上に大輪のピンクのバラが飾られている。
「すっごくいい事あったよ」
「何々?しかも凄い花まで飾っちゃって」
「ふふふっ、何だと思う?」
凄く言いたい、だけど焦らしたい。
花瓶の花を見て気がつくとは思わないけど、出来れば自分で気づいて欲しい。
「わかんないなぁ」
凄く難しい問題を解くみたいに、腕組みして眉間にシワを寄せているけど、そんなことしたって答えなんて出ないんだよね。
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