夕顔

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仕事を終えて、1人で暮らすアパートに帰る。 大学を卒業と共に始めた1人暮らしのお城。 1階だからか、裏にベランダ代わりの小さな庭が着いているのがここに決めた理由。 たった3畳ほどだけど、田舎暮らしが長かった私には必要不可欠で、その土の香りに癒される。 窓を開けてその小さな庭に降り立ち、植木に水をやるのが日課になっている。 今咲いているのは夕顔の花。 日中は家にいないから、夜帰って来た時に咲いていてくれるこの花が好き。 「ただいま」 水をやりながら夕顔の花に話しかける。 .
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