夕顔

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演奏者も曲名も興味なくて、ただその音だけに耳を傾けてから眠っていた。 「♪~♪~」 鼻歌を歌いだした男にハッとした。 「その曲!」 「俺の曲。俺ジャズピアニストなんだよね。あんまり有名じゃないけど……」 自分が心から癒されていた曲を作っていた人が、目の前にいる無精髭にぼさぼさ頭の男だと知って、がっかりしたというかビックリした。 「ジャケットの写真と違う」 .
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