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思い出せないものはしょうがない。
とりあえず、俺の目の前にいる爺さんの話を聞いてやろう。
「儂の話、ちゃんと聞いとるか?」
「あぁすみません、頭が混乱しちゃってて、話しを聞く余裕がありませんでした。ここは一体どこなんでしょうか?」
まず、ここが何処だか分からなきゃどうしようもない。
とりあえず下手に出て、こいつの機嫌だけは損ねないようにしよう。
「ではまた始めから説明をしよう。
ここは天界。そしてワシは神様。お前は死んでしまったから今ここにおる。」
神様からの話を要約すると
俺が轢きそうになった子は神様が特別に気に入っていた子供らしい。
いわゆる神の祝福を受けし者。大人になったら英雄の仲間入り確定の逸材だそうだ。
そんで、その子を助ける為に神様パワー発動
神様パワーで吹き飛ばされる俺
神様が手加減を間違えたせいで俺死亡
神様も流石にやり過ぎたと反省。
よくあるケータイ小説みたいに異世界に転生させてやっから許せってことらしい。
(俺、完璧に被害者じゃん。ふざけんなよこのクソジジイ!!)
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