Chapter1

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教室に入るとさっきの変な男が俺に向かって歩いてきた。 「いやぁ、わりぃな。俺のせいでおめぇの顔面が大変な事になっちまったな。」 なんかバカにされた気がする。 「いや、もういいよ。痛みも引いたし。それに避けただけなら非はないから。」 「そっか。安心したぜ。」 すると黒板の上のスピーカーから鐘の音がなった。 「おっ、もう時間か?じゃあ席につくか。」 教室にいた生徒たちが席についたので俺も席につく。 この学校は一クラス50人なので廊下側から縦6席が6列並んでいて、7席が2列並んでいる。後で席替えもあるかもしれないが、今の席は名簿順である。俺は12番なので、廊下側から2列目の一番後ろだ。 さて、ここでこれから一年一緒に勉強するであろうクラスメートの顔を見る。なんと嬉しいことにこのクラスには美少女がいっぱいいた。いずれ俺のハーレムに加えてやろう。 すいません。嘘です。そんな事できる訳がありません。 しかし、もしかしたら桃色の学園生活を送れるかもしれないと期待した時、嫌な事を思い出してしまった。 そういえば、俺入学式でスベったんだった!!どうする?やはりボケるか?いや、やっぱり普通に行こう。そうだよ!!漫画やアニメの主人公も普通な感じじゃんか。 よし、これだ!!普通な感じでクラスに溶け込もう!! そう決意した瞬間だった。 奴が現れたのは。
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