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教室に入るとさっきの変な男が俺に向かって歩いてきた。
「いやぁ、わりぃな。俺のせいでおめぇの顔面が大変な事になっちまったな。」
なんかバカにされた気がする。
「いや、もういいよ。痛みも引いたし。それに避けただけなら非はないから。」
「そっか。安心したぜ。」
すると黒板の上のスピーカーから鐘の音がなった。
「おっ、もう時間か?じゃあ席につくか。」
教室にいた生徒たちが席についたので俺も席につく。
この学校は一クラス50人なので廊下側から縦6席が6列並んでいて、7席が2列並んでいる。後で席替えもあるかもしれないが、今の席は名簿順である。俺は12番なので、廊下側から2列目の一番後ろだ。
さて、ここでこれから一年一緒に勉強するであろうクラスメートの顔を見る。なんと嬉しいことにこのクラスには美少女がいっぱいいた。いずれ俺のハーレムに加えてやろう。
すいません。嘘です。そんな事できる訳がありません。
しかし、もしかしたら桃色の学園生活を送れるかもしれないと期待した時、嫌な事を思い出してしまった。
そういえば、俺入学式でスベったんだった!!どうする?やはりボケるか?いや、やっぱり普通に行こう。そうだよ!!漫画やアニメの主人公も普通な感じじゃんか。
よし、これだ!!普通な感じでクラスに溶け込もう!!
そう決意した瞬間だった。
奴が現れたのは。
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