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扉を開けると近くにいた生徒や先生数人がこちらを見た。いやん、見んといて。
すると一人の女教師がこちらに近づいてきた。乳がでかい!!しかも美人だ!!…踏まれたい。
「そのキレイな脚で俺を踏んでください!!」とは言えない。つくづく俺はチキンだ。
「ほら、早く席について。」
そう言い指をさした先の席を見る。
「あの?明らかに真ん中の席なんですが…?」
そう、指の先にある席は明らかに新入生が囲んで座っていて、今から行くと周りの視線を集めてしまうのだ。…まぁ、見られるのは嫌いじゃないが。
「あなたが遅れてきたのが悪いの。」
ごもっともでございます。
「わかりました。じゃあ、行ってきます。」
そして、注目を浴びながらもその席につこうとした時である。
「彼のように遅刻して来てはいけませんよ。」
「えっ!?」
なんとスピーチ中の男子生徒が俺を指差してそう言った。途端、寝ている生徒以外全員が俺を見る。…お、終わったぁぁぁああ!!なんとか、なんとかしなければ!!そうだ!!笑いを取って誤魔化そう!!
この時はどうかしてたとしか思えない……。俺の高校生活最大の失敗だ。
「ち、ちくちくチクビッグ。」
言って指を自分の乳首にあてる。
「………。」
「………。」
「………。」
……す、すべったぁぁぁああ!!
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