Chapter1

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扉を開けると近くにいた生徒や先生数人がこちらを見た。いやん、見んといて。 すると一人の女教師がこちらに近づいてきた。乳がでかい!!しかも美人だ!!…踏まれたい。 「そのキレイな脚で俺を踏んでください!!」とは言えない。つくづく俺はチキンだ。 「ほら、早く席について。」 そう言い指をさした先の席を見る。 「あの?明らかに真ん中の席なんですが…?」 そう、指の先にある席は明らかに新入生が囲んで座っていて、今から行くと周りの視線を集めてしまうのだ。…まぁ、見られるのは嫌いじゃないが。 「あなたが遅れてきたのが悪いの。」 ごもっともでございます。 「わかりました。じゃあ、行ってきます。」 そして、注目を浴びながらもその席につこうとした時である。 「彼のように遅刻して来てはいけませんよ。」 「えっ!?」 なんとスピーチ中の男子生徒が俺を指差してそう言った。途端、寝ている生徒以外全員が俺を見る。…お、終わったぁぁぁああ!!なんとか、なんとかしなければ!!そうだ!!笑いを取って誤魔化そう!! この時はどうかしてたとしか思えない……。俺の高校生活最大の失敗だ。 「ち、ちくちくチクビッグ。」 言って指を自分の乳首にあてる。 「………。」 「………。」 「………。」 ……す、すべったぁぁぁああ!!
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