Chapter1

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終わりだ。高校生活終了のお知らせだ。まさに穴があったら入りたい。静かに俺は席についた。 「高校生活というのは…。」 さっき俺を指名した奴は何事もなかったように話しに戻った。あの野郎覚えてろよ!!俺を見る隣の女の子の軽蔑の視線が痛い…。 それからは何事もなく入学式は終わった。ちなみにさっきのスピーチ野郎はなんと生徒会長だった。いずれ乗り込んでやろうか?とも考えたが止めた。だって痛いの嫌いだもの。 今、俺は第一教育棟の一階の廊下にいる。自分のクラスがどこか掲示板で探すためだ。張り出されたクラス分け表を見ると全20組中5組だった。この学校は第一教育棟に1~10組の教室があり第二教育棟には11~20組までの教室がある。一年生は一階、二年生は二階、三年生は三階だ。それぞれの校舎の各階に二部屋ずつ職員室がある。これほどの教室数を誇るのでかなり大きな校舎だ。移動が正直面倒くさい。 教室までの道すがらどうやって第一印象を"普通な奴"クラスに戻そうかを考えていた。 やっぱり事情を説明してさっきのは気が動転してやったと白状するか、さらにネタをやり面白い奴という認識にさせるか迷うところだな。 ネタはやめておこう。 歩いていると教室の入り口の上に5組と書かれたプレートを発見した。 さぁ、気持ちを切り替えよう。もしかしたらマンガやアニメのようなボーイミーツガールがあるかもしれないしな!! 一体、俺はどんな高校生活を送るんだろうかと期待を膨らませ教室のドアを開いた。ちなみにスライドタイプ。
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