12人が本棚に入れています
本棚に追加
その時、俺は見たのだ。眼前にまで迫っている靴底を…。全ての動きがスローに見える。が自分もスローなので動けない!!しかし、奥の方にチラッと白い布が見えた。嬉しかった。
こんな時なのに俺はあの日の事を思い出していた。
それは、俺が小学生だった時の話だ。あの頃の俺は、女子のスカートを捲りまくっていた。そんな事もあってか、男子からはゴッドハンド、女子からは最低の変態と呼ばれていた。
ある日、俺が公園にスカートを捲りにいった時、奴と出会った。
とてつもなく可愛い女の子である。これは捲るしかないと直感的に思った。そしてスカートに手をかけようとしたその時、俺は気付いたのだった。
彼女はズボンを履いていたのだ。
俺は絶望した。もうこの世の何もかも信じられなくなった。それからの俺は、ただただ惰性の人生を送り続けるくだらない男になったのだ。
全部嘘さ。
んな思い出ねーよ!!
そして、俺の顔面に靴底がめり込んでいく。
「ぐほぁぁあ!!」
俺の体は吹っ飛び廊下の壁にぶつかった。そして俺は天使の声を聴いた。
「大丈夫?」
そう言って手を差し伸べてくる人を俺は見た。綺麗な黒髪を腰まで伸ばしていて、顔立ちはとても整っている。見た事のないような美少女だった。さらにはありあまるほどの巨大なお乳様がそこにはあった。
しかし、俺は気付いた。この娘以外、俺の目の前には立っている人がいない。そう、この美少女が俺を蹴り飛ばしたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!