第10章

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『だが、僕はどんなに僕が悪いとわかっていようと君のことを許すことはできないのだよ』 「悪いのは、あんなことをしてたあいつだ!」 『いいや、あの人はなにも悪くないのだよ? 僕との愛を確かめたかった。 ただそれだけなのだよ。 あの人が、僕に世間からどんなにひどいと言われることをしようと 僕は、許せるのだよ? だって、僕はそれほどにあの人のことを愛していたのだよ』 あぁ、彩は俺の心を傷つける天才だ。 端から見たらどこに傷つく部分があるかというだろう。 だが、俺には十分だ。
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