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『君は、あの人のことを好きではなかった。
それは、わかってはいたし理解もしてはいたのだよ。
でもな、だからと言ってあの人を突き落としていい理由にはならないのだよ?
人をどんなに恨もうと殺すことは、誰にも許されてないのだよ。
わかるかい?
君がやったことを許せない僕の気持ちが、君には理解ができるかい?
僕は、君を一生許すことはできないのだよ』
「俺じゃない!
なんと言えばわかるんだ!」
俺は、そう言うことしかできなかった。
「彩ちゃん、那智にそんこと言うことないだろ」
來の言葉で、俺は心臓を捕まれているんじゃないかってぐらい、胸が苦しくなった。
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