第15話

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夢見てたわけじゃない。 この酷く淀んだ世界に、魔法なんてないことぐらい。 でも、魔法まがいぐらいはあるってあの人がいったから私はこの世界に足を突っ込んだ。 でも、実際には魔法まがいもなかった。 あったとしても、私のもとにはなかった。 もう、私に魔法をかけてくれる人がいなくなってしまったから。 酷く歪んだこの世界に、光がさすこともなくなった。 まるで、地底庫の奥底まで閉じ込められてしまったみたいに
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