Story.1

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幸せだった 大好きな人と いるこの時間が、 この瞬間が、 そして晴樹さんが、 大好きだった。 でも、神様は残酷に 引き裂いた 不眠不休の長期トラック。 「でね、…晴樹さん聞いてる?」 「聞いてる聞いてる」 苦笑してアタシの隣を歩く晴樹さん。 「でね、……」 アタシは続きを話そうとした、 その時 ドンッ!! 「きゃっ?!」 突き飛ばされて、アタシの視界から晴樹さんが消えた―――!!!! キィィィィィッッ!!!!! ――――――ドンッ!!―――――― ガシャンッ!!!? 何が、起きたの? 目を開くと、急ブレーキをかけたと思われる黒いあと、その先には横転したトラック…… 「―――ッ?!」 言葉を失った。 「晴樹さんッツ!!!!!!!!!」
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