妄想月

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幾度となく輪廻を巡り 今在る身体に問うてみる 現実という 虚無的な妄想の中で 己の個の意味を 要らない 必要でない 負のスパイラルが 骨格のもたない者が 体内に這いつくばる すべてを吐きだし 首を掻きむしり 今宵の月を 己の血で朱く染め 奇麗な色彩を奏でれば 僕の精神(こころ)は 救われるのでしょうか? 今宵の月は とても奇麗です
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