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冤罪者
もう・・・
進めません
濁った眼球で見た光景
逝くべき道標(みち)が
見えているのに
贖罪の手が脚に絡み付き
無数の怨念が首を絞め
握り潰した魂が
前傾する華奢な身体を
押し退けさせる
狂った訳ではないのです
ただ
人の道が
解らなくなっただけ
免罪符を失くした日に
捕縛された身体
逃がされた精神
私に罪はないのです
どなたか抱擁を・・・
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