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山南)「沢太郎が近所の女子を身篭らせてしまったり、沢太郎が近所の家の障子に穴を開けてしまったり沢太郎が・・・有りすぎてキリがありません。
おじいさんとおばあさんは悩みました。
今送り出してしまえば沢太郎はもう二度と此処へ戻って来ない。
その結果おじいさんとおばあさんはある結論に至りました。
最後まで義理の両親として沢太郎を送り出してやろうと。
そして鬼ヶ島へ出発の日。」
沢太郎)「爺さん。婆さん今までイロイロと世話になった。
それじゃあもう行くわ。
身体には気をつけろよ・・・。」
おばあさん)「沢太郎!!
これを持ってお行き。
きっとこれから先役に立ってくれるはずだから。
沢太郎??
貴方は子供が出来なかった私達にとってとても大事な神からの授かりものだった。
私もおじいさんも貴方と出会えてよかったと思ってるわ。
また・・・いつでも遊びにいらっしゃいっ!!」
山南)「おばあさんは泣きながら微笑みました。
沢太郎はおばあさんから包みを受け取ると直ぐに背を向け歩き始めました。」
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