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「ゥアアアーーっ!!!」
此処は新撰組屯所にある蔵。
丁度いま薪炭商の桝屋右衛門を拷問にかけている所である。
因みに琴音はまだ屯所へ到着して居ない。
この男のことで今の所分かっていることは名前のみ。
自分が『古高俊太郎』であると自白してからずっと口を閉ざしている。
***
屯所で厳しい拷問が行われている一方で琴音はいつかの日のようにあの甘味屋で団子を買い歩きながら食べていた。
モグモグ。モグモグ。
ゴックン。
(久しぶりに此処のお団子食べたな・・・。)
そんなことを考えながら周りに目を向ける。
ほんの僅かな間しかこの町を離れていないため特に変わった様子はない。
(あ・・・そうだ。
平助にお土産買って行こうかな)
団子を食べ終えた琴音はお土産用として何本が団子を購入し、屯所へ向かい始めた。
****
再び視点は屯所へ戻る。
先程とは変わらず古高の叫び声が聞こえてくる。
しかし先程とは少し様子が違う。
古高の叫び声が更に大きくなっているのだ。
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