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藤堂はこれ以上翠をこの場に居させてはいけないと思い慌て口を開いた。
「み、翠っ!
壬生寺にでも散歩に「はぐらかさないでっ!!
ねぇ誰なのっ!?
平助さんの知り合い何でしょっ!?
私平助さんのあんな顔見たことなかったもの・・・。
もしかして・・・平助さんの想い人??」
藤堂は翠のその言葉に血の気が引いていった。
もし今、肯定してしまえば今度は何を仕出かすかわからない・・・。
先程の様に暴走するのは目に見えていること。
しかも今度はきっと琴音に危害を与えるだろう。
ギュッ。
「・・・っ!?
ちょ・・・っイヤッ!離してよっ!!どうせ元々私の事なんて何とも想っていなかったのよっ!!
だから接吻もしてくれなかったんでしょっ!!
突然の藤堂の行動にかなり動揺し藤堂の腕の中で暴れ続ける翠。
藤堂は翠を静めるために腹を括った。
本当は極力避けたかったのだが琴音が傷付く事に成るよりはマシだっ!
「翠・・・。」
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