第一章 "謎の少女"

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魔法と呼ばれる技術が社会に浸透し、社会基盤を構築し始めてから約20年、西暦はこの技術の発見と共に終わりを告げ新たな時代が始まった。 新暦25年12月3日午後3時30分ごろ とある極東の小さな島 「皆さん、進路希望調査表は今月いっぱいですよ!」 と若干25の担任、月夜真弥先生が今週何回口にしたかわからない台詞を言っている。 「それではまた来週お会いしましょう。」 「あっ! 連絡事項を一つ忘れていました 「来週は特別授業週間なので持ち物を間違えないように、それでは以上です。」 特別授業週間ては何かと言うとこの時代では珍しくなくなった魔法の使用訓練をする週間ねことだ。 「起立、気を付け、礼」 「ありがとうございました」 「ふぁ~ やっと終わった。」 「もぉ、誠ちゃんは先生の話ちゃんと聞いてなきゃダメだよ。」 誠ちゃんとは、俺の葵誠吾(あおいせいご)のことであり、この呼び方をするのはただひとり幼馴染みの田宮楓(たみやかえで)である。
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